2020年9月29日のオンラインセミナーでご紹介したタイグエン工業技術大学についてさらに詳しくレポートします。2019年にMOU契約を締結してインターンシップの実習先として日本の企業を紹介出来ることになりました。

MOUの締結は2019年に実施しました。これにより日本国内の自動車関連作業のインターンシップ実習を最長1年実施することが出来ます。インターンシップは作成する実習計画に基づいて行います。技能実習とは在留資格が違いますが、仕事をする環境は似ていると思います。今回締結したMOUは有償インターンシップなのでインターンシップ生に給料が支払われます。



学生たちが大学の実習で使用する器具は最新のものではありませんが、綺麗に整理整頓されております。






教科書を見せてもらいましたが、トヨタの整備教本や中国の自動車工学の本を使用していました。どちらかというと、自動車短大や専門学校で学習する内容のようです。卒業後に整備工場やディーラーに就職することが多いようでより実践的な内容を学習していました。






自動車工学、機械工学の先生は22人いるとのことです。その半数は中国、ロシア、フランスの大学に留学した経験があるとのことです。

2019年に中和石油はインターンシップを受け入れるために面接を行いました。参加者は26名、合格者は4名です。彼らは日本にインターンシップで研修に参加するためにN4レベルまでの日本語を大学のカリュキュラムで選択することが出来ます。



面接に参加するときの日本語レベルはN5です。合格するとさらに4ヶ月N4レベルまで日本語を勉強します。在留資格の申請手続きをして、全員在留資格を取得することが出来て日本に渡航することが出来ました。

国土交通省は2020年9月、特定技能の試験を日本国内でも実施することを発表しました。現在はフィリピンでしか実施されていない試験を日本国内で受けることが出来るので彼らはインターンシップ期間中に自動車整備の特定技能試験と日本語JLPTN4に合格するために日々勉強しています。彼らが希望すればさらに5年間特定技能として仕事をすることが出来、またその5年の期間中に自動車整備3級、2級とステップアップ出来ます。最終的な目標をエンジニアとして日本で継続して仕事を続けることも可能になります。
インターンシップは自動車整備以外の職種でも学校の学部との繋がりでご紹介することが可能です。お問い合わせやご質問などAsia Human Gatewayで受付しています。