ベトナムハノイ市の新型コロナ感染症の状況

7月末からハノイは通行規制と外出規制を行っていました。この通行規制と外出規制はどんなものかというと、ハノイ市内では数百か所に検問所がおかれ、通行が制限されました。自分の住んでいる地域から勤務先まで移動する場合、通行証が必要で公安に会社単位で申請して発行してもらいます。会社の業務内容や従業員の業務内容によって外出して良い日が割り当てられ、通行証に記載されます。通行証はA5サイズで大きなQRコードが印刷されています。このQRコードを検問所で離れた場所(2mくらい)から読み取れるために大きく印刷されているようです。

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ハノイで実施された初めての特定技能試験について

日本が外国人労働者受け入れ拡大を目指し創設した在留資格「特定技能」の試験がベトナムのハノイでで初めて開催されました。創設からおよそ2年が経ち、創設時の興味もだいぶ薄れてきた中、さらに日本はコロナ感染が続くというマイナス要因が多い中の開催となりました。当初は最大の人材送り出し国として日本側は特定技能にはずいぶん期待していました。ベトナムでようやく運用が緒に就いたという状況です。しかし軌道に乗るにはハードルがたくさん残っていて、今後発展していくかどうかは未知数と言えます。

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海外人材オンラインセミナー開催のお知らせ 2021年9月14日

定期的にオンラインセミナーを開催していますが今回は今年4回目となります。 テーマは「これからの外国人雇用 ~技能実習生と特定技能の比較」で、コロナで渡航が出来ない状態が続いていく中で国内にいる外国人や在留資格ごとの特徴や他の在留資格との比較をしてそれぞれの特徴などをお話しする予定です。また、今後の見通しなど現地の送り出し機関の最新情報なども含めてお話しをさせていただきます。 今年に入り、送り出し機関や日本語センターの閉鎖、休止が相次いでいます。最近では日本政府から受け入れ停止のリストが発表されて13社の送り出し機関が送り出し停止になりました。これは以前から問題となっている個人が払う手数料が高額であることが原因ですが、ベトナム政府監査機関が名指しで労働省を批判して問題解決を急いでいることとも関連しているそうです。 この13社の送り出し機関はベトナム政治家の関連会社で、6月の選挙でその政治家が落選した(落選させられた?)のも一因のようです。これを受けて有名どころの送り出し機関も手数料を改定して個人からの手数料収入の法令順守を本格的に徹底するようです。 弊社は以前から手数料、待遇に関しては法令順守をうたっていますし、もちろんこれからも同じですが、大手どころの送り出し機関も同様であればより競争力をつける必要があると感じております。 ベトナムは6月から続いてるコロナ感染者の増加ですが、ホーチミン市は夜間外出禁止令が出され、本格的なロックダウン状態となりました。弊社のグループ会社の日本人スタッフも1か月近くこの状態が続いているので精神的にも肉体的にもつらい状況だと言っていました。 ハノイもホーチミンよりは感染者が少ないですが、7月後半になって生活に必要な物品の購入以外は外出禁止となり、去年の5月のようなロックダウン状態が開始されました。スーパーでは卵や野菜が品薄になったり、生活にも影響が出始めています。 このあたりの最新情報もオンラインセミナーではお話しさせていただく予定です。 お時間のある方はぜひ無料なのでご参加ください。  セミナー参加申し込み 

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ベトナムのコロナ感染拡大と技能実習生の募集について

ハノイ市の社会的隔離の様子 2020年5月の社会的隔離政策の成功で1年ほど感染が落ち着いていたベトナムですが、2021年6月からじわじわ感染者が増加しはじめ、7月からはホーチミンでは移動制限で外出が極端に制限されていますが感染者の増加が収まらず、ハノイ市でも7月19日にホーチミンと同じ政令16号が発令され、さらに7月29日は2434/UBND-KTがより厳しい移動制限の政令が発令されているところです。 では、実際にハノイ市の生活はどうかというと、町のお店は薬局とスーパーマーケットぐらいしか空いておらず、移動制限を監視する公安の検問所が設置されているのでほとんど外出することは不可能な状態です。重要な業務である場合や生活に必要な物資の輸送等で発行出来る通行証を会社で作成することが出来ますが、それには「感染の原因となった場合は会社が責任を取る」という文章が入るので中々その通行証に会社のハンコを押しづらいということもあります。 検問所がたくさん設けられてからは基本的に住んでいる地域内で生活必需品の購入が必要で、いつも行っている日系のスーパーに買い出しに行くことが出来なくなっている人などもいて、日本人にとってはより厳しい生活だと感じています。こういう状況ではベトナムと日本の社会制度の違いを感じることが出来ます。国民全体の利益を優先させるため、個人の自由は認めない社会主義はコロナ感染防止ということについては成果が出しやすいのかとも考えられます。 実際、弊社でも8月からすべてのスタッフを在宅勤務としております。日本語学習は5月からオンラインに切り替えているので状況は変わりませんが、生徒の学習環境が日本語センターで学ぶよりもを悪いことと、日本語の上達はモチベーションの低下が否めず上達速度が落ちているのが現状です。 日本ではワクチン接種が進み、今年後半から来年にはコロナ前と同じまでとは言わないですが、回復すると見込んでいるのがおおよその人の見解でしょう。しかしここベトナムではなかなかワクチンの接種も進まず、日本に比べても遅れていると言わざるを経ません。去年に比べて求人も増えてきている状況ですが、募集活動がすべてオンラインになっていることや、地方農村部では家族の同意が得られない人やそもそも世界的感染が現在も収まっていない中で外国に行って働こうという考えの人が少なくなってきているのが現状です。 現在の求人から募集、採用面接は以前の集団面接から採用者を決定する方法から、求人票から募集活動を行っている最中で応募者が数人集まった段階で随時面接をする方法に代わってきています。これは今まで現地で採用面接を行っていた企業のご担当者様の来越に合わせて応募者を集めて一日で行うことが原則だったことが、オンライン面接で渡航にかかる問題や時間的な制約も現地面接よりもオンラインの方が融通がきくことが大きいです。 求人から採用までにかかる期間が通常2週間くらいだったのが現在では1か月から2か月程度かかるようになりました。ですから、技能実習生の採用をお考えの方はより前倒ししたスケジュール感が必要になってきております。 また、先日発表された大手を含む送り出し機関13社の送り出し停止措置も影響があると思います。日本政府がこの13社の送り出し機関の失踪率を問題にて停止措置となりましたが、失踪率よりも高額の手数料問題や、この13社のバックにいた政治家が人民委員会選挙で落選したことでベトナム労働省側からの意向もあると言われています。 これを受けて最近の大手送り出し機関は本当に手数料を下げてきています。今まではいろいろな名目で費用(手数料)を徴収してきましたが、今後はこの手数料についての問題は下がっていくのではないかと思います。これは労働省の強い意志もそうですが、先に政府監査局が強い口調でこの実習生問題を批判したことで労働省もこのままではいかないと感じたからでしょう。このタイミングでDOLABの大臣が変更になり、今まで大手送り出し機関に便宜を図っていた人から新任の大臣になったことで過去の経緯も清算された部分もあるのではないでしょうか。 手数料の問題が実習生にとって負担減少したことで日本で働きたいという人も増えてくると思いますがコロナの状況が落ち着いたらと思っている人が多いのが現状だと思います。 日本企業にとっても実習生にとっても環境は以前よりも改善したけどコロナ感染拡大となってしまったので募集しずらい状況が今の現状であると思います。

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海外人材オンラインセミナー開催 2021年8月10日

定期的にオンラインセミナーを開催していますが今回は今年2回目となります。 テーマは「これからの外国人雇用」で、コロナで渡航が出来ない状態が半年ほど続いていく中で今後の見通しなど現地の送り出し機関の最新情報なども含めてお話しをさせていただきます。 今年に入り、送り出し機関や日本語センターの閉鎖、休止が相次いでいます。最近では日本政府から受け入れ停止のリストが発表されて13社の送り出し機関が送り出し停止になりました。これは以前から問題となっている個人が払う手数料が高額であることが原因ですが、ベトナム政府監査機関が名指しで労働省を批判して問題解決を急いでいることとも関連しているそうです。 この13社の送り出し機関はベトナム政治家の関連会社で、6月の選挙でその政治家が落選した(落選させられた?)のも一因のようです。これを受けて有名どころの送り出し機関も手数料を改定して個人からの手数料収入の法令順守を本格的に徹底するようです。 弊社は以前から手数料、待遇に関しては法令順守をうたっていますし、もちろんこれからも同じですが、大手どころの送り出し機関も同様であればより競争力をつける必要があると感じております。 ベトナムは6月から続いてるコロナ感染者の増加ですが、ホーチミン市は夜間外出禁止令が出され、本格的なロックダウン状態となりました。弊社のグループ会社の日本人スタッフも1か月近くこの状態が続いているので精神的にも肉体的にもつらい状況だと言っていました。 ハノイもホーチミンよりは感染者が少ないですが、7月後半になって生活に必要な物品の購入以外は外出禁止となり、去年の5月のようなロックダウン状態が開始されました。スーパーでは卵や野菜が品薄になったり、生活にも影響が出始めています。 このあたりの最新情報もオンラインセミナーではお話しさせていただく予定です。 お時間のある方はぜひ無料なのでご参加ください。

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コロナ禍における技能実習生のオンライン面接2

コロナ感染症の影響で一年以上日本とベトナムの従来の往来が出来なくなっていて、技能実習生の求人、面接、採用の方法もオンラインで行うことが多くなっています。 本来は現地で実際の応募者を面接してご確認いただくのが一番ですし、面接だけではなく候補の対象者と一緒に食事をしたり、家庭訪問をしたりすることで合格者の家族の理解も得られます。 ただ、まだこの状況はしばらく続きますし、採用活動が途切れては業務の継続に支障が生じることが予想される(技能実習修了の帰国などで労働力が減ってしまうなど)企業様はオンライン面接で対応させていただいております。 ASIA HUMAN GATEWAYではオンライン面接でもなるべく実際の面接に近づけるため、オンライン環境を整備しております。 面接前に会社の説明をして労働条件、待遇、生活環境などを詳しく説明します。 広角のカメラを2台用意。マイクも高集音マイクを使用します。 事前に日本側と通信環境の確認やカメラの見え方、音の聞こえ方をチェックします。 面接のときの表情がわかるように近接のカメラでとらえ、動作や面接の雰囲気がわかるように2台目のカメラを使用して行います。 実際の面接の雰囲気が写真でもわかっていただけると思います。 ASIA HUMAN GATEWAYは技能実習生の面接から合格後、日本語を勉強するおよそ半年の間、しっかりフォローを行います。日本語の上達具合のチェックや共同生活の態度をしっかりチェックすることで企業様に迷惑がかかることが無いようにいたします。

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タイグエン工業技術大学と中和石油の連携について

2020年9月29日のオンラインセミナーでご紹介したタイグエン工業技術大学についてさらに詳しくレポートします。2019年にMOU契約を締結してインターンシップの実習先として日本の企業を紹介出来ることになりました。 自動車工学部の実習棟での学習の様子 MOUの締結は2019年に実施しました。これにより日本国内の自動車関連作業のインターンシップ実習を最長1年実施することが出来ます。インターンシップは作成する実習計画に基づいて行います。技能実習とは在留資格が違いますが、仕事をする環境は似ていると思います。今回締結したMOUは有償インターンシップなのでインターンシップ生に給料が支払われます。 学生たちが大学の実習で使用する器具は最新のものではありませんが、綺麗に整理整頓されております。 教科書を見せてもらいましたが、トヨタの整備教本や中国の自動車工学の本を使用していました。どちらかというと、自動車短大や専門学校で学習する内容のようです。卒業後に整備工場やディーラーに就職することが多いようでより実践的な内容を学習していました。 自動車工学、機械工学の先生は22人いるとのことです。その半数は中国、ロシア、フランスの大学に留学した経験があるとのことです。 2019年に中和石油はインターンシップを受け入れるために面接を行いました。参加者は26名、合格者は4名です。彼らは日本にインターンシップで研修に参加するためにN4レベルまでの日本語を大学のカリュキュラムで選択することが出来ます。 面接に参加するときの日本語レベルはN5です。合格するとさらに4ヶ月N4レベルまで日本語を勉強します。在留資格の申請手続きをして、全員在留資格を取得することが出来て日本に渡航することが出来ました。 国土交通省は2020年9月、特定技能の試験を日本国内でも実施することを発表しました。現在はフィリピンでしか実施されていない試験を日本国内で受けることが出来るので彼らはインターンシップ期間中に自動車整備の特定技能試験と日本語JLPTN4に合格するために日々勉強しています。彼らが希望すればさらに5年間特定技能として仕事をすることが出来、またその5年の期間中に自動車整備3級、2級とステップアップ出来ます。最終的な目標をエンジニアとして日本で継続して仕事を続けることも可能になります。 インターンシップは自動車整備以外の職種でも学校の学部との繋がりでご紹介することが可能です。お問い合わせやご質問などAsia Human Gatewayで受付しています。

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ベトナムの感染症いついて~コロナ感染症とデング熱

2020年9月に入ってから、ベトナムではコロナ新規感染者の報告も毎日0〜数人程度と落ち着きをみせております。ベトナム全土のコロナ感染者累計は1063人、死者は35人、回復者931人(9月15日現在)となっております。 しかし、ここベトナムでは毎年熱帯性の伝染病の「デング熱」が流行します。ハノイは特に雨期(8月から9月にかけて)に流行します。ハノイの雨期は一日中雨が降るという感じではなく、数日おきに1時間程度雨の激しい雨が降る感じです。雨が降ると道路は冠水し、いたるところに水溜りが出来るのでこれがデング熱を媒介する蚊の発生が原因と言われています。 デング熱とはウィルスを保有している蚊に刺されることにより感染、発症する病気です。通常2〜14日の潜伏期間を経て、38度から40度の発熱を伴う激しい頭痛や関節痛、発疹などがあらわれるそうです。潜伏期間も症状もコロナに似ているのが特徴です。またこの感染症もコロナ同様ワクチンがありません。 ベトナムでは毎年およそ20万人が感染して、死者は30人前後出ています。死亡率は現段階でコロナよりも低いですが、英語で「Break-bone-fever」「骨を折る病気」と言われ感染するとインフルエンザと同じように辛い症状になります。 弊社の施設でも予防のため、殺虫剤を散布するなどの対応をしていますが、ここ最近でまわりでちらほらデング熱に感染したという情報を聞いております。ベトナムへお越しの際はこのあたりの情報にも注意していただければと思います。

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オンラインセミナー開催のお知らせ

2020年第4回 テーマ「外国人エンジニアの雇用とベトナム人事事業の近況」 を行います。今年で第4回目となるオンラインセミナーですが、作成したビデオを中心に説明をいたします。現地にいるメリットを最大限に生かして、お客様にお伝え出来ると思います。 開催日時 【日時】2020年9月29日(火曜日)①10:30 -11:30 (1時間)②15:30 - 16:30 (1時間) セミナーの講義内容は午前、午後とも同じ内容です。どちらかご都合の良い時間をお選びください。 【方法】ZOOM ウェビナーで開催します。セミナー前日までのIDとパスワードをお申し込み者にメールでお送りします。 セミナーの内容 エンジニア採用の条件と料金 海外からエンジニアを面接、採用するときの条件や料金についてお話しをします。職種によって出来る、出来ないことや給与についても技能実習生とは違います。また、申請方法や入社後の管理についてなどもご説明いたします。 ベトナムの大学の学習内容 セミナーでは自動車学科と機械工学科の2学部のそれぞれの勉強している内容、教科書などをご紹介したいと考えています。日本とベトナムで学ぶ内容の違いなどもご紹介いたします。 ベトナム人エンジニアの仕事ぶり さまざまな職種で活躍する外国人ですが、どのような仕事をしているのか、本人たちの仕事ぶりやインタビューをビデオでご紹介します。 最新のベトナムから日本への渡航について 8月26日にベトナムから日本に渡航したエンジニアの渡航前の準備から渡航、そして待機生活を経て企業に入社するまでをビデオでご紹介します。また、最新の渡航情報もご案内いたします。 セミナー講師のご紹介 ASIA HUMAN GATEWAY VIETNAM 代表 坂本 俊一 中和石油株式会社 人材サービス部部長 菅田 浩志 本セミナーは終了いたしました。ありがとうございます。

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