2021年9月17日

7月末からハノイは通行規制と外出規制を行っていました。この通行規制と外出規制はどんなものかというと、ハノイ市内では数百か所に検問所がおかれ、通行が制限されました。自分の住んでいる地域から勤務先まで移動する場合、通行証が必要で公安に会社単位で申請して発行してもらいます。会社の業務内容や従業員の業務内容によって外出して良い日が割り当てられ、通行証に記載されます。通行証はA5サイズで大きなQRコードが印刷されています。このQRコードを検問所で離れた場所(2mくらい)から読み取れるために大きく印刷されているようです。

ハノイ市コウザイ区DICH VONG HAU坊の通行証

この通行証は9月6日から運用され、9月21日までハノイ市の社会的隔離政策が完了するまで使用できるものとなっています。私の場合は自宅と事務所は1KMくらいなのでその区間には検問がありません。ですからこれを見せることはありませんでした。

感染者や濃厚接触者が発生した地域へ入域するには厳しい制限があります。自分が住んでいる地域で感染者や濃厚接触者が発生すると一斉にPCR検査を受けさせられます。ここ2週間で私も3回PCR検査を受けさせられました。

感染者が発生した地域は厳しい入域制限となります

厳しい制限の効果なのか、ハノイの感染者は増加せずに昨日は新規感染者が15人と先週に比べて大幅に減少しました。9月16日には通行制限が緩和され、飲食店の持ち帰り販売などが再開されました。明らかに今週末は通行量は制限前に比べて増えたように感じられます。

通行制限中は通行許可証をチェックしてから通過します。

9月21にまで延長された今回の通行規制、外出規制ですがまだ延長するのか、緩和されるのか発表はありませんが、大方の人は緩和されると思っています。しかしホーチミンは以前高い感染者数(1日5千人から6千人)なので国内の航空便での移動は制限されます。

ハノイ市は9月中にすべての人の1回目ワクチン接種を完了させるため急ピッチで集団接種を行っています。

ベトナム政府は2022年1月15日から通常生活に戻るためにワクチン接種を進めています。先月までは接種率3%以下でしたがこの3週間で国民の30%以上が1回目の接種を完了するまでになりました。保険局と公安が協力して片っ端から住民を接種会場に連れていき、半ば強制的にワクチン接種を受けさせられます。一応、アレルギーや持病がある人は共同接種会場ではなく、病院で接種出来るようですがしたくないなどの選択の余地はなさそうです。この調子で接種が進めば今年中に100%接種も現実的に思えます。

国内の感染も収まり、世界的にもワクチン接種で渡航御の隔離がなくなる方向で各国が調整しているといわれてますが、なんとか早く渡航制限が解除されて往来が出来るようになってほしいです。