視察と現地面接の準備について
2022年に入り、まだ新型コロナ感染症の影響もあり、オミクロンへの対応で渡航往来が進んでいませんでしたが4月以降、日本とベトナム両国でも往来の緩和がされるようになってきました。ベトナムは2年間ビザ免除が停止され原則居住しない外国人の受入を停止していましたが5月以降、ビザ免除国の入国が再開され、出張や観光での渡航が可能となりました。長らくオンラインでの面接での対応を行ってきましたが5月24日から4日間のハノイ、ホーチミンの視察と現地面接を開催することが出来ました。
5月中旬よりベトナム入国に際し今まで必要だったPCR検査が不要になりました。日本で陰性証明書を発行出来る場所で検査をすると16,000円から25,000円と結構高かったのでこれは渡航者には助かります。ベトナムへの渡航は5月末時点でコロナ前と変わらず、パスポートだけで入国出来るようになりました。ただ、日本へ帰国の際の手続きはまだ少し他の国に比べて厳しく日本政府指定のワクチンを3回接種していれば隔離等不要ですが2回ワクチン接種ではいろいろと制約があります。今回の参加者は2回接種の方が多かったので帰国後に自宅隔離が必要だという人が多かったです。

今回参加されたのは4社9名様。まずは面接の様子からご紹介します。ハノイでの現地面接は2年ぶりとなります。オンラインとの違いは大きいです。実際に会って態度や雰囲気もよくわかります。面接参加者も企業側の説明を聞いてより会社に対しての理解が深まります。事前に準備した会社情報を直接応募者に説明します。この際に会社の規則や実際に働く内容の質問など応対します。その後、個別に面接をしたりグループ面接をおこなったり会社様の希望のやり方で面接を実施しました。
現地で技能実習生の面接
実際にベトナム現地で行う面接はしっかりと気持ちが伝わるし、応募者の気持ちも伝わるなと感じました。面接応募者はまだ日本語を学習していない者がほとんどなので言葉は通訳を介してでのやり取りですが、同じ場所で目を見て会話が出来るのはオンラインの面接と違います。

その場で面接結果が出る会社様は本人に直接「合格」を伝えます。合格者たちも直接会社の人から伝えられるのでより嬉しさを感じるのとこれから日本語の学習を長期間行わなければならない決意も会社に伝えることが出来ます。
合格者の家庭訪問

面接参加者に直接、合格を伝えて翌日に家庭訪問も実施しました。今回の合格者はハノイから車で2時間程度だったので日帰りで行くことが出来ました。合格者のご両親やご兄弟に直接日本での仕事内容を説明しました。ご家族は直接会社の人から説明されることで安心して日本へ送り出すことが出来ると言ってました。ご家族は日本のことを良く知らないので具体的にどのような生活を日本でするのか、どんな仕事をするのかなどの質問もたくさんありました。
ハノイ市内の観光

ハノイの街は一時期は厳しいロックダウンを行っていましたが現在は観光客も戻りつつあります。5月からは飲食店の営業時間の制限等も無くなり、ベトナム人の国内移動や観光はもとに戻りつつあります。今回の視察でも観光地はまだ完全にもとに戻ったわけではありませんが、お土産屋さんや観光用の電気自動車なども営業しているので楽しめるようになっています。
まとめ
今回、2年ぶりに視察と現地面接を実施出来たことは本当に良かったと思います。現地の面接はベトナムの風土を感じていただいてより理解が深まります。渡航往来にはまだ日本入国が厳しいのですべての人が出来るわけではないかもしれません。新型コロナ感染症に感染してしまうと海外で移動制限や隔離などのリスクもあります。しかし、ようやくトンネルの出口が見え始めた感じです。日本の入国制限も日に日に緩和されるニュースが流れていて、この流れで行けば今年の後半にはほぼ正常化されるのではないでしょうか。