2022年5月、ハノイから車で40分くらいのところにある工業高校を訪問してきました。

ハノイから高速道路CT-01号線を南に車で40分のところにあります。学校のまわりは田園地帯で、ソンホン川のほとりにある小さな街にある学校です。この工業学校は16歳から18歳までの高等教育課程で電気、電子、食品技術、農業分野などを学ぶ工業高校です。学校には本校と分校があり、合計で1000人が一学年に在籍して、学生数は全体で3000人います。私が訪問したのは本校で、この場所では400人弱が寮生活を送りながら学習しているとのことです。高校の一般教養課程の他に専門課程があり、実習をとおして専門技術を取得出来ます。
工業高校を卒業後、付属の専門学校や短期大学に進学することも可能で、現在の進学率はおよそ20%とのことでした。ASIA HUMAN GATEWAYはここの学生の進路に日本へ技能実習生を紹介することと、高校3年生に日本語を外国語で教育することを受託する計画です。また、専門課程、短期大学に進学した生徒に日本でインターンシップを紹介することも目的としております。
最初に見学したのは自動車整備を学ぶ専門課程です。自動車の構造からエンジン、電気回路までかなり専門的な内容を学習しています。しっかりと自動車の基礎を学んでいるので、自動車整備の技能実習生として問題なく紹介出来るレベルだと感じます。ベトナムには自動車整備士の国家資格がありませんが、自動車整備の専門課程のある高等学校や工業大学の自動車学部を卒業した人が自動車関連事業に就職してさらに技術を取得していくことが多いとのことです。

つづいては食品技術や電子技術の学部を見学しました。ここは主に食品工場で働くための技術や電気電子技術者を身につけたエンジニアになるための勉強しています。実習場には大型のパン焼き機などの食品工場の機器がおいてありました。

電気電子技術の学部もエアコンの修理技術や電気回路など実践的な実習機器で学習をしていました。かなり専門的で、電気回路や実際のエアコンの機械を使っての実習も行っています。

工業高校は専門課程があるので、技能実習の職種に適合している生徒がいるのが強みです。最近の求人に対しての応募は年齢や過去の経験がさまざまなので応募者のレベルが均一ではありません。このような学校から応募者を募ることで均一レベルで学習した内容が正確にわかることが出来ます。
