こんにちは、Asia Human Gatewayの菅田です。第2回目のインドネシア訪問記後半です。前半では技能実習生の送り出し採用についてのご紹介でしたが、後半では特定技能に注目してみました。
ジャカルタにて北海道内大手の介護福祉事業者様と合流し翌日ジャカルタより東へ車で約2時間半、チアンジュールという町へ。ここで最初の訪問先「SMK DHARMA KUSUMA」を訪ねました。こちらは学部が色々ある専門学校だそうです。到着してまもなく朝礼が行われていました。参加している生徒は技能実習・特定技能での日本行を目指しているので日本語での朝礼です。


その後、今回の目的である「介護」の実習風景を見学。この専門学校には「介護」の学部があり、中学を卒業した生徒たちは今人気のある介護の学部を選択して入学してくるそうです。訪問された介護事業者の方も「作業は充分に出来ている、高校生レベルでここまで学んでいたら、来日しても期待できます。」と感想をおっしゃっていました。

実習風景を見学した後は、校長先生からの学校説明と相互の意見交換。午後からは今回参加の事業者様の採用面接。特定技能介護職の候補12名を6名ずつのグループで面接を実施。介護の特定技能評価試験合格者でこれから日本語の試験を受験予定の皆さん。受験前とはいえ、十分な日本語での面接結果に事業者様も納得の評価。日本語試験の合格をもって正式な採用とする内定を出しました。


次に訪問したのは同じチアンジュールにある自動車整備・機械・電気関係の工業系専門学校「 SMK NEGERI 1 CILAKU」。ここは、自動車整備に修理(塗装・板金など)も含めての実践型の教育を行っている。また、電気関係・電子関係の専門分野もあり、卒業生に多くの実習生もいるそうです。



翌日は、今回訪問の窓口で送り出し機関である「LPK HIKARI MANPOWER」の本社のあるプルワカルタへ。同社本社を訪問視察、当日は約40名の生徒(日本渡航予定者)が日本語の勉強中。日本語のレベルに応じて3クラスほどに分かれての学習風景。学校の様子は弊社Asia Human Gatewayのベトナムの様子とあまり変わりはないですが、お昼くらいになると外で音楽が流れます。何かと思うと、イスラム教徒のお祈りの時間を知らせる音楽とか。人口の約8割以上がイスラム教徒であるインドネシアならではの光景を目にして新たな世界を感じる瞬間でした。



同社の案内で次に訪れたのは前日の「SMK NEGERI 1 CILAKU」と同じく自動車整備や電気、建設などの専門学校の「SMK NEGERI 1 PURUWAKARTA」ここは日本の日野自動車や電子部品のAXIOOなどの企業と提携していて専用のクラス分けされ、卒業後は就職できるシステムとか。自動車整備以外にもオートバイの整備のラインも。中々本格的な整備施設でした。
今回の後半の特定技能について、インドネシアは特定技能の試験も徐々に開始され高校も専門学部がある独特なシステムで特定技能の人材を輩出する土台があり日本語教室も各地に点在しており今後日本への人材を送り出すのに環境は整っている(現状すでに多数に人材を送り出していますが)と思われます。
前後半に分かれての今回2度目のインドネシア訪問記でした。それぞれお客様を案内しての各施設・機関の訪問、面接等が中心でしたが技能実習生・特定技能者、これからますます日本への渡航者が増えそうな感覚です。世界第4位の2億7千9百万人を超える人口を擁し300とも言われる民族が暮らすインドネシア。今後も楽しみです。