インドネシア視察訪問と日本語センターの設立

皆さんこんにちは。

5月中旬、インドネシアのジャカルタとメダンに4日間の日程で職業訓練校と日本語センター設立、MOU締結のために訪問してきました。ジャカルタはホーチミンとほぼ同じ気候で、日中はすごく暑い(30度以上)ですが夕方から涼しく感じられる風がふき、心地よい気候の街です。

また、発展途上の国の中、車が増え都市交通が整備されていないことによる大渋滞が昼夜起こることで有名な都市です。

我々はジャカルタから車で4時間ほど離れた場所にある高等専門学校と昨年から協定して、特定技能資格で日本で働くことを目指す学生の面接と教育の状況確認のために訪問してきました。

インドネシアはそれこそ10年前のベトナムと同じように日本に行くことを希望する人が多く、そのために一生懸命日本語を勉強しています。今回訪問したところも同じようにたくさんの学生がいました。ジャワ島の人はほどんどがイスラム京都で、女性はヒジャブというスカーフを頭に巻いております。日本ではあまり目にすることは無いのでびっくりするとは思いますが、中身の学生は18歳前後。日本やベットナムの同じころの人と同じように明るく元気で友達同士で仲良く話しをしたりしている光景は変わりません。

ジャカルタから車で4時間。チアンジュールという街にある職業訓練校と去年覚書を締結し、今回その学生の面接のために訪問しました。

介護特定技能の面接を待つ候補生たち。しっかり日本語を勉強しているので面接は日本語で対応します。

介護の特定技能学習プログラムに参加してもらうようにプレゼンを行いました。学生の他、近隣の高校、専門学校の校長先生も参加しており、興味を示しておりました。

インドネシアの高校生にとって、介護職種は男性女性問わず人気な職種です。もちろんインドネシアとくらべ賃金が高いことが一番の理由ですが、インドネシア特有の宗教感も影響しているとのことです。イスラム教では人のためになる仕事は徳の高いととらえられており、敬虔なイスラム教徒が多いインドネシアでは本人はもとより、家族から勧められることも多いようです。日本語の話し方もゆっくり丁寧に発音する人が多く、比較的聞き取りやすく話しをする人が多いです。

続けて訪問したのはまた別の街の高等専門学校です。こちらではこれから日本向けの特定技能プログラムの開始と日本語センターの開校式に参加しました。インドネシアはまさにどこもこれから日本行きを希望する生徒を集めることをビジネスにしようとする人たちが集まってきているようです。現地に赴き、日本に行って仕事をするということはどういうことなのか、丁寧に説明して安心と信頼いただける関係づくりを大切にしています。

熱烈な歓迎イベント。学生たちのパフォーマンスや歌や劇などを披露してもらいました。

校長先生のご挨拶。こちらの学校では日本語クラスを開校することと、日本への特定技能プラグラムの説明でお伺いしました。

学生以外にも近隣校の関係者や市役所の役人の人などが聞きにこられていました。

高等専門学校との覚書調印しました。今後こちらの学校でも日本語のコースを解説して在学中から日本語を勉強することが出来るようになりました。

東南アジアの国々はどこに行っても人々のパワーを感じることが出来ます。このインドネシアでも同様です。

学生はみな、チャンスを掴みたいと必死に勉強しています。外国で働くということは自分の人生において重大な選択です。さらに多くの外国人が日本で働くことになると思います。

インドネシア人はイスラム教徒が大半で女性のヒジャブなど見慣れない格好に最初は戸惑いましたが、接してみると若い子は放課後にダンスサークルで練習したり、男性はバスケットボールやサッカーをしたりで日本の学校の光景とほとんどかわりません。

日本がこれから多くの外国人を受け入れていくには日本人の目線のグローバル化をすすめて、お互いに理解して認め合うことが大事なのではないかと気付かされた視察旅行でした。